仙台駅東口から宮城野通りをまっすぐ楽天スタジアム方面へ1km進むと、その道の左側に広がるのが、仙台の桜の名所のひとつ「榴岡公園」です。
歴史と自然が調和したこの公園は、春には見事な桜が咲き誇り、訪れる人々を魅了します。
この記事では、榴岡公園の歴史と見どころについてご紹介し、訪れたくなるようなポイントをお届けします。
【歴史が息づく榴岡公園】
榴岡公園の歴史は江戸時代に遡ります。元々この地は「躑躅岡(つつじがおか)」と呼ばれ、歌枕としても詠まれてきました。江戸時代には馬場や的場が設置され、枝垂桜や松、楓などが千本以上植えられ、「桜の馬場」と称されるほど桜の名所となりました。
明治時代になると、この地域は陸軍の歩兵第四聯隊の兵営が設置され、戦後は進駐軍によって「キャンプ・ファウラー」として使用されていました。明治時代の木造洋風建築である歩兵第四聯隊の兵舎跡は、現在は仙台市歴史民俗資料館として、仙台市民に親しまれております。
【桜の名所:春の榴岡公園】
榴岡公園は、特に春になると多くの人々で賑わいます。
公園内にはシダレザクラを中心に約370本の桜が植えられており、見事な花が咲き誇る姿は圧巻です。
中でも「仙台枝垂桜」は、元禄年間に仙台藩主・伊達綱村によって植えられた品種で、白色や薄紅の美しい花を咲かせます。
他にも、八重咲きのヤエベニシダレ(八重紅枝垂)の咲き誇る姿も、とても美しいです。
桜の季節には、榴岡公園でお花見を楽しむことが仙台市民の春の風物詩となっており、訪れた人々は美しい桜の下で時間を忘れて過ごします。
歴史ある桜とともに、新しい春の訪れを感じられるこの場所は、ぜひ一度訪れてみてほしい名所です。
【仙台の東の「セントラルパーク」??】
榴岡公園は、仙台の東側に広がる広大な緑地で、まるで都市のオアシスのような存在です。
周囲には高層マンションやビルが立ち並び、まるでニューヨークのセントラルパークを思わせる雰囲気を醸し出しています(行ったことはないですが…)。
その都会的な景観と広々とした自然が、独特のコントラストを生み出し、訪れる人々にリラックスしたひとときを提供します。
広々とした芝生の上では、皆さん思い思いにくつろいでいらっしゃいました。
秋になると、園内に植えられている金木犀の甘い香りが漂い、心地よい季節の移り変わりを感じさせます。
また、古来この地域の歌枕として宮城野とともに多く詠まれた地名でもある躑躅岡には、これからの季節「宮城野萩」も咲き誇ります。
【榴岡公園を訪れてみよう】
榴岡公園は、歴史的な背景と自然の美しさが融合した場所です。
春には桜が満開となり、秋には金木犀が香る素晴らしい季節の移り変わりを楽しむことができます。
公園内を散策しながら、仙台の歴史に触れ、自然の中でリラックスする時間は格別です。仙台に訪れた際には、ぜひ一度足を運んでみてください。
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