エアコンは、暑い夏や寒い冬に欠かせない生活の味方ですが、使用を重ねるごとに内部にはカビや汚れが蓄積します。
こうした汚れをそのままにすると、健康被害やエアコンの効率低下の原因になりかねません。
そこで今回は、専門業者に頼らずに、エアコンの「温度設定」を活用して手軽に内部掃除をする方法をご紹介します。
冷房や暖房の温度設定だけで、エアコンをクリーンに保ち、快適な空間を維持しましょう。
冷房設定で内部の汚れを洗い流す方法
冷房の低温設定を活用することで、エアコン内部の熱交換器に結露を発生させ、汚れを自然に洗い流す効果が期待できます。以下の手順で行ってみましょう。
1. 窓を全開にする
最初に、全ての窓を開けて室内の換気を行いましょう。
冷房運転中に発生する湿気や汚れが室内に留まらないよう、しっかりと空気の通り道を確保してください。
2. 冷房の設定温度を16度にする
エアコンを最低温度の16度に設定し、冷房運転を開始します。
これによりエアコンの内部がしっかり冷却され、熱交換器が冷たくなります。
この冷却効果によって結露が発生し、エアコン内部に付着している汚れや臭いの元が洗い流されやすくなります。
3. 1時間程度運転する
冷房設定を維持したまま、1時間ほど運転を続けます。
この間にエアコン内部で結露が発生し、自然と汚れが流れ出る仕組みです。
エアコンの状態によっては、運転後に水滴が排水されていることもありますので、しっかり確認してください。
暖房設定でカビの繁殖を抑える方法
次に、暖房の高温設定を使ってエアコン内部のカビの発生を抑制する方法をご紹介します。
カビは湿度や温度の条件が整うと繁殖しやすいため、暖房運転で高温環境を作り出すことで繁殖を防ぎます。
1. 窓を全開にする
暖房運転の際も、冷房時と同様に窓を開けて換気を行います。これにより、高温で空気が篭らないようにし、室内環境を快適に保つことができます。
2. 暖房の設定温度を30度にする
エアコンを最高温度の30度に設定し、暖房運転を開始します。
この高温設定により、エアコン内部の温度が上がり、カビが繁殖しにくい環境が作られます。
3. 1時間程度運転する
暖房設定を維持したまま1時間ほど運転します。
エアコン内部が高温になることで、カビの活動が抑えられ、内部環境が清潔に保たれます。特に湿気が多い季節に行うと効果的です。
定期的な運転で清潔を保つためのコツ
エアコンの内部を清潔に保つには、日常的なケアも重要です。以下のポイントを押さえて、エアコンを清潔に使い続けましょう。
- 使用後は送風運転を行う
冷房や除湿運転の後、送風モードで数分間運転すると、内部の湿気を取り除きやすくなります。
湿気が残るとカビが繁殖しやすくなるため、送風運転を習慣にしましょう。 - フィルターの清掃を定期的に行う
エアコンのフィルターにはホコリや汚れが溜まりやすく、これが内部の汚れやカビの原因になります。
少なくとも月に一度はフィルターを取り外し、掃除機や水洗いで清掃してください。 - 室内の湿度を適切に保つ
室内が高湿度の状態では、エアコン内部にも湿気が溜まりやすくなります。
湿度計を使って室内の湿度を確認し、適切な湿度に調整することで、エアコン内のカビ発生を防ぐことができます。
まとめ
エアコンの温度設定を工夫するだけで、手軽に内部の汚れを洗い流したり、カビの繁殖を抑えたりすることが可能です。
冷房と暖房を組み合わせたクリーニング法を取り入れ、定期的にエアコンの清潔を保つことで、健康的で快適な室内環境を維持しましょう。
エアコンの内部が長期間汚れたままになっている場合や、より徹底した清掃が必要な場合は、専門業者による分解洗浄も検討してください。
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